​52 ティータイムの前に

​著・シチミ大使

 むすっと頬をむくれさせたメルJの気迫に、赤緒は何も言えなくなっていた。

 彼女には珍しく、居間に座り込み、徹底抗戦の構えである。

 もっとも、それはメルJだけでなく、軒先で同じように目線を逸らしているルイも、なのであるが。

 二人の間に流れるぴりつく緊張感に、赤緒は困り果てていた。

 どう言葉をかけるものか、と悩みあぐねた末に、あっ、と声にする。

「……そろそろ、おやつの時間……」

「要らん。だからと言って赤緒、そいつには菓子をくれてやるなよ。無駄遣いというものだ」

「私もいい。あ、それと赤緒。そこにいる強情な女には、菓子をくれてやる必要性もないから」

 互いに牽制の言葉が飛ぶ。赤緒は、あはは、と乾いた笑いを浮かべていた。

「その……でもお菓子くらいは……皆さんで食べましょうよ。ホラ、ちょうど南さんが旅行先で手に入れたって言う、ガレットが余っていますし……。ティータイムにはもってこいですから……」

「だったら、お前が食え。……そいつにはやるなよ」

「赤緒が食べれば。……その分からず屋にはあげないで」

 どうして妥協点を見つけられないのだろうか。赤緒は、そもそも何故、このような緊張感に晒されたのかを思い返していた。

 

「あれ? 南さんや立花さんは?」

 早朝の境内の掃除に取り掛かるなり、二人の気配がないことに気づく。朝食も既に済ませた様子だ。

「ああ、お二方なら、今朝早くに出立されましたよ。何でも、ロストライフ現象の学界における視察がどうとかで」

「へぇ……お忙しいんですね……」

 普段は率先してだらけている二人だけに、いないのはどこか寂しい。赤緒は、そういえばさつきも朝食の準備に顔を出さなかったことを思い至る。

「あれ……さつきちゃん……」

「さつきさんはお世話になっていた旅館に一度、戻ってくるように言われたご様子で。かなり厳しかったようですね。朝一で出発されましたよ」

「さつきちゃんも……いないんだ……」

 何だかいつも賑やかなアンヘルの面子の半分も減ってしまえば、自ずとしんと静まり返ってしまうもので、赤緒がぼんやりと庭先を掃除していると、遅れて起きてきたルイがパジャマ姿で大きく伸びをしたのが視界に入る。

「あっ、ルイさん……。今日ってみんな、いないんですって。南さんも……」

「聞いてる。どうせ、またどこかの国に行ってるんでしょ。いつものことよ」

 ルイからしてみればそれも日常なのだろう。欠伸を噛み殺したルイは南の眼がないせいか、いつもより少しだけ怠けた感じが見受けられた。

「……みんな、今日はいないんだ……」

「……みんないないわけではないがな」

 不意に耳元に響いた声に赤緒は大仰に驚き、仰け反ってしまう。それを何でもないことのように自前の訓練場でメルJは拳銃を構えていた。

「……いたんですか、ヴァネットさん……。もうっ、驚かさないでくださいよ……」

「勝手に驚いたのはお前のほうだろう。それに、何かと喧しい連中がいないだけだ。私と黄坂がいる。問題ないだろう」

 確かに、突然に出撃の必要性に駆られても、メルJとルイがいるのならば、自分一人がまごつくこともないかもしれない。

 しかし、と赤緒はパジャマのまま朝食の席についたルイを目線の端に捉える。

 自分とルイ、それにメルJだけの柊神社は、ともすれば初めてかもしれない。

 無論、五郎だっているが、彼はまた別だ。アンヘルメンバーがたったの三人というのは珍しい気がする。

「……その、ヴァネットさん。もし、出撃とかなっても大丈夫ですよね?」

「何の心配も要らん。私とシュナイガーが一掃する」

 冷徹に、それでいて平常通りの声音に安堵する。メルJが訓練場の的を照準する様子は居間から望めるようになっており、ルイは自分とメルJの背中を見つつ、朝食を口に運んでいる形だ。

 何だか気恥ずかしくって、赤緒はルイへと歩み寄っていた。

「あの……ルイさん。一人の朝食って……味気ないですよね? いつも賑やかだから……」

「何で? 別に変わらない」

 そう切り捨てたような声音は本当にそれだけしか思っていないようである。思い返せば、ルイは大人数で食べていてもさほど言葉を発することもない。普段と変わらない、というのは単純に彼女にしてみれば南がいない一点を除いたくらいなのかもしれない。

「そ、そうですか……。それなら、まぁ……」

「赤緒。納豆取ってきて。朝食の席にない」

 うっかりしていた。赤緒は掃除を切り上げて歩み出そうとして、メルJの声が背中にかかる。

「……納豆など、腐ったものだろう。食えるか、あんなもの」

 断じた声音にルイが目線さえも合わせずに返答する。

「それが分からない程度の味覚なんでしょ。味オンチ」

 ぴしり、と何かが軋んだ音がした。赤緒は慎重に、メルJへとそっと視線を振り向ける。

拳銃を携えたメルJがルイへとわざわざ向き直り、大仰に声にしていた。

「……日本人の食文化は理解できんのは相変わらずだな。それとも、ゲテモノを食するのが日本人の礼節か?」

 何でもない、ちょっとした挑発だ。だが、ルイは眉をぴくりとも動かさずに応じる。

「分かんないんなら、分かんないって言えばいいのに。それも認めたくないのね。ガキみたい」

 ルイの舌鋒鋭い応答に、メルJより怒気が発せられる。背中を刺すプレッシャーに赤緒は慌てて諌めていた。

「ヴァネットさんっ! 落ち着いて……。ルイさんも……。納豆の好き嫌いはよくある話ですから……っ!」

 自分が仲裁して制そうとしたが、メルJは煮え切らないのか言葉を吐きつける。

「……まぁ、普段は黄坂南に連れられて一緒にいる程度の存在だ。納豆の好き嫌い以前に、操主としての力量はいかがなものだと思うがな」

「……どういう意味」

 ルイが味噌汁をすすっていた動作をぴたりと止め、メルJを睨む。その眼差しの凄みに気圧された赤緒はメルJの次なる言葉を許してしまっていた。

「……所詮は親の七光りと言うものだろう。黄坂南がいなければ、操主としての適性も窺い知れるというもの」

「ヴァネットさん……! 駄目ですよ、そんなこと言っちゃ! ルイさんに悪いですし、それに……」

「赤緒。私に悪いって、どういう理屈? もしかして私が、そこの金髪よりも操主として劣っているって?」

 あっ、と失言を取り消そうとしたがメルJは畳み掛ける。

「見るも明らかだと言う証拠だろう。赤緒もそう思っているのならば言ってやれ。勘違いを増やさずに済む」

 手を払ったメルJの態度にルイが味噌汁をドンと置いてやおら立ち上がる。

 これはまずい、と判じた神経に赤緒は曖昧に微笑みながら二人の間に入っていた。

「け、喧嘩はやめましょうよぉ……。みんないないのに、喧嘩なんかしたら馬鹿みたいですし……」

「馬鹿? それはこいつのことを言っているだな? 操主としての技量も浅いのに、私に喧嘩を吹っかける馬鹿だと」

「違うわよね、赤緒。馬鹿ってのはあっちのほうで、私相手に操主の力量で渡り合おうとするのが、そもそもの間違いなんだって意味よね?」

 あうあう、と言葉を彷徨わせているうちに二人の罵り合いはエスカレートしていく。

 赤緒が決定的な言葉を言えず仕舞いのまま、二人の耐え難い睨み合いは数時間にも及んでいた。

 その間、自分は掴み合いでも始まるのではないかと気が気ではなく、結果として二人をずっと見張っている。

 そうこうしているうちに数時間――。情勢は変わり、ルイが着替えて軒先で、メルJが居間で意地の籠城を続けていた。

 二人は決して目を合わせようとしない。

 赤緒は張り詰めた緊張にやんわりと提案していた。

「その……やめません? ホラ、お菓子でも食べれば、きっと仲良く――」

「仲良く? 馬鹿を言うな、赤緒。そもそも、だ。何で面倒な奴と一緒に茶を酌み交わさなければならん」

「こっちの台詞ね。操主としての自信だけ過剰に膨れ上がった見込み違いは、赤緒と一緒にお菓子でも食べてれば? そのほうが楽観的で、お似合いよ」

 べ、と舌を出したルイにメルJがテーブルを叩いて腰を浮かせる。赤緒は慌てて抑えにかかっていた。

「ヴァ、ヴァネットさん! 抑えて、抑えてくださいっ……!」

「……まぁ、言わんとしていることは分からないでもないな。自意識過剰な相手は日和見になるのが一番だ。そうやって日光浴でもして、脳内まで溶けているがいい」

 今度はルイが振り返り、メルJへと向かいかけてそれを赤緒は全身で制していた。

「ルイさん! どうどう……。もうっ、何で二人とも、仲直りしてくれないんですかぁっ!」

「だって悪いのはあっちだし」

「悪いのは黄坂のほうだろう。何で私が」

 譲るつもりのない二人に赤緒は嘆息をついていた。思えば二人とも気が強い性分だ。今まで衝突しなかったのがよくよく考えれば不思議なほど。

 アンヘルメンバーの緩衝材として、さつきの存在や南があったのはこうやって見ると疑いようのない事実で、エルニィの能天気さもそこにうまいこと噛んでいたのかもしれない。

 案外、危うい均衡の中にあった自分たちの緊張感に赤緒は改めて、どうするべきか、と思案を巡らせる。

「あの……どうすれば仲直りしてもらえますか?」

「相手が悪いと認めるまでだろうに」

「……ま、悪いのは頭のほうなんだろうけれど」

 互いに交わされる言葉は鋭敏過ぎて笑えない。赤緒は考えを纏めようとして、一度台所に撤退することにした。

「……言っておきますけれど、私がいない間に掴み合いとかにはならないでくださいね」

「ならん。と言うよりも、それ以前だろう。争いは同じ土俵の相手としか成り立たんからな」

「そんな度胸もないんでしょ。分かり切っているじゃない」

 一触即発の空気に赤緒はおどおどしながら台所まで退去し、大きなため息をついていた。

「……お二人とも、まだですか」

 事情を察している五郎の声に赤緒は力なく項垂れる。

「どうしましょう……。このまま、アンヘルを出るとか……言い出しませんよね?」

「ヴァネットさんは難しい時期ですからね。この間アンヘルへと正式に入ったばかりなのに、南さんが留守の間とは言え、妙なことになれば困るでしょうし」

「ご、五郎さんまでプレッシャーかけないでくださいよぉ……。もうっ、どうしよう……」

 しかしこれは本当に深刻な問題なのだ。

 ルイとの不和が原因でメルJが離反すれば、アンヘル全体の指揮レベルに関わる。それに南のいない間に自分の発言が端を発して起こった争いだと露見すれば余計に糾弾は免れないだろう。

 どうしたって、二人の間を取り持つ言葉が浮かんではくれなかった。

「……お茶を入れれば、落ち着かれるでしょうか……」

「一旦、休息したら頭も冷えるかもしれませんね。いいお茶ならばご用意していますよ。ティータイムでも挟めば、もしかすると」

 緑茶を入れて歩み出そうとして、赤緒は突然の轟音にびくついてお盆を取り落としかけてしまう。

「なっ……何が……!」

 駆け出した赤緒が目にしたのは、《ナナツーマイルド》と対峙する《シュナイガートウジャ》であった。

 まさか、人機による戦闘にまで発展するとは思いも寄らない。

 赤緒は巻き上がった風圧に負けじと声を張り上げていた。

「そんな……。ルイさん! さすがに《ナナツーマイルド》を使うのは――」

『赤緒。《ナナツーマイルド》に乗っているのは私だ』

 思わぬメルJの返答に赤緒は混乱する。《シュナイガートウジャ》が銀翼を拡張し、通信を張っていた。

『……そこの操主モドキがどんな人機でも負けないって言うから、じゃああんたの人機はどうなの、ってことになったのよ。今は私が、シュナイガーの操主』

 これは、予想外の事態でありながら最悪の光景だ。

 互いに人機を乗り換えての戦い。どちらの勝利に転んでも、待っているのは人機の破損。

「……た、立花さんに怒られちゃう……。えっと……えっとぉ……」

 赤緒は拡声器を発見し、拾い上げて抗議する。

『ふっ……二人ともーっ! 喧嘩している場合じゃないでしょう!』

『うるさいぞ、赤緒。決着ならばすぐにつく』

『ええ、そうね。一瞬で吹き飛ばしてあげる』

 戦闘姿勢に入った二機に、制止は絶望的かに思われた。

 しかし、不意に響き渡ったサイレンに赤緒は硬直する。

「これ……敵襲の……?」

 まさか、と張り巡らせた神経は自衛隊員の声に上塗りされていた。

「て、敵人機強襲! 柊神社に……って、うわっ! 何でもう戦闘展開を?」

「あ、あのっ、これには深い理由が……」

 言いよどんでいる間にも敵の姿が大写しになった。

《バーゴイル》が三機編成。恐らくは奇襲を仕掛けるつもりだろう。銃器を構えた敵影に赤緒は唾を飲み下していた。

「……モリビトで出なきゃ……。神社が……」

 駆け出そうとして、激震が大地を揺らしていた。

《ナナツーマイルド》が跳躍し、一足飛びで《バーゴイル》の背面へと取り付く。すぐさま突きつけたのは両方に保持する大剣、メッサーシュレイヴだ。それを逆手に握り、《ナナツーマイルド》が軽業師めいた挙動で《バーゴイル》の首筋を掻っ切っていた。

《バーゴイル》が火線を見舞い、《ナナツーマイルド》を捉えようとするが、撃墜した機体を足掛かりにしてその機影は大きく空へと飛び上がっている。

 直後には何とメイン武装であるはずのメッサーシュレイヴを投擲し、《バーゴイル》の肩口へと突き刺していた。よろめいた相手へと自由落下し、膝蹴りを浴びせかける。

「……あれ、ヴァネットさんの戦い方……」

 高空より高威力の技を見舞い、急降下と同時にそれを解き放つ――メルJの得意とする戦法であるアルベリッヒレインとアンシーリーコートの基本戦術だ。

 しかし《ナナツーマイルド》では基点となるスプリガンハンズがない。アンシーリーコートのような高威力技は繰り出せないのだ。《バーゴイル》の銃火器が頭部へとロックオンした瞬間、《シュナイガートウジャ》が銀翼を拡張させ、一瞬のうちに敵の傍らへと降り立っていた。

 相手が振り返る刹那にスプリガンハンズを斬り払い、敵の両腕を落とす。

「……あっちは……ルイさんの……」

 ファントムで相手へと肉薄し、まずは敵の無力化をはかっての武器への連撃――《ナナツーマイルド》で見せたルイの戦闘スタイルだ。

 それをルイはシュナイガーでもほとんど問題のないレベルで実行し、《バーゴイル》の腹腔へと蹴りを見舞う。よろめいた相手の頭部に降り立った《ナナツーマイルド》がその首に刃をかけていた。

『――遅い』

 無慈悲なる一閃が《バーゴイル》を打ち砕く。

 二機へと最後の《バーゴイル》が武装を連射するも、それらは空を裂くばかりで二機の繰り広げる操縦に対して全く意味を成さない。

 赤緒は息を呑んでいた。

「……二人とも慣れない機体のはずなのに……」

 その人機でやれる最大限の戦力を引き出し、愛機ではないというハンデを物ともせずに、メルJの操る《ナナツーマイルド》の刃が《バーゴイル》の頭部へと入り、高機動に身を浸したルイの《シュナイガートウジャ》がパワーを活かした鉄拳と回し蹴りを連鎖させ、《バーゴイル》を撃墜する。

 その僅かな時間に自衛隊員も呆気に取られていた様子だ。

「……すごい」

「ええ……でもお二人とも、違う人機のはずなのに……」

 奇襲をかけた三機を瞬く間に迎撃したその手腕に舌を巻いている間に、《ナナツーマイルド》が剣を回収し、《シュナイガートウジャ》が庭先に風を巻き上げて舞い降りる。

 コックピットから出た二人が人機の腕越しに歩み寄ったところで赤緒はまたしても喧嘩の再発か、と気を張り詰めたのも一瞬、二人は拳を突きつけ合い、フッと笑みを浮かべていた。

「やるじゃないか」

「……そっちこそ」

 ぼんやりと呆気に取られている赤緒へと、メルJが声にする。

「赤緒! 少し小腹が空いたな。菓子でももらおうか」

「えっ……でもヴァネットさん、そんなのはルイさんにあげちゃえって……」

「赤緒。お茶、用意して」

 有無を言わせぬ声音に赤緒は当惑する。

 ルイはメルJへと顎をしゃくっていた。

「……《ナナツーマイルド》、私以外にそんなに使えるなんて思わなかった」

「それはこちらも、だ。シュナイガーの性能を引き出してくれている。いい操主だ」

「……お互い様」

 微笑み合う二人に赤緒は混乱して声を張っていた。

「もうっ! 二人とも、何なんですかーっ!」

 こちらへと二人分の視線がかち合う。

「なに、何でもない。ちょっとした、戯れだ」

《ナナツーマイルド》から降り立ったメルJがお盆に置いた緑茶を飲み干す。言葉をなくしている赤緒へとルイも同じようにシュナイガーから降りて緑茶を呷っていた。

「……お菓子がない」

「あっ、持ってきま――じゃなくって! 喧嘩してたんじゃないんですか! 何で、わけ分かんない間に和解して――!」

「だから、何でもないと言っているだろう。赤緒、ティータイムだろう? 菓子は用意しておけ」

「赤緒って、本当、抜けてるのね。お茶にお菓子は常識でしょ」

 べ、と舌を出したルイに赤緒は地団駄を踏む。

「なっ、納得できませんよー! どういうことなのか、誰か教えてくださいっ!」

 

 赤緒の声が離れてからメルJはフッと言葉にしていた。

「何でもないことなんだがな。操主の真価は、人機に乗った時こそ輝く」

「本当、赤緒ってそういうの、鈍いのよね。分かるものは分かっちゃうのに」

 交わし合った言葉にメルJは目線をくれて返答する。

「……いい人機だ。それに操主も。戦い慣れていないとああはいかない」

「馬鹿にしないで。これでもキャリアは長いんだから。……そっちこそ、いい人機に乗っているのね。とても素直で、いい子だった」

 静かな笑みを交わし、お互いの拳を突きつけ合う。

「なんてことはない、私たちは結局――」

「似た者同士、ってことよね。癪だけれど」

 ほんの些細な、茶会の前のちょっとした戯れ。

 ――さて、この後はティータイムだ。

 困惑する赤緒を他所にして、茶菓子としゃれ込もう。

 そう感じた、二人であった。

ルイからしてみればそれも日常なのだろう。欠伸を噛み殺したルイは南の眼がないせいか、いつもより少しだけ怠けた感じが見受けられた。

​著・シチミ大使

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